底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

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常日頃から対策を取っておこう

こんにちは。

 

まずは、こちらをご覧ください。

 

www.kobe-np.co.jp

 

とある病院に入院していた

認知症の患者さんのトイレ介助に

とある看護師があたっていました。

その男性がトイレに座って

用を足している時に、

別の患者さんに

排便介助をして欲しいと

呼び出されました。

その看護師は、

その方の介助に入るために

トイレに座っていた

男性の介助から

離れて行きました。

その後、看護師が

戻ってくる前に、

一人で立って廊下まで

歩いて転倒してしまいました。

その転倒による怪我で寝たきり状態となり、

最終的に亡くなってしまいました。

遺族に訴えられた裁判で、

転倒する恐れを予見出来たとして、

賠償命令が出ました。

 

この判決にTwitter では、

批判的なツイートが見られました。

 

うちの施設に勤務する

とある職員も、

この判決のニュースを知って、

自分ところでも起こるかもしれない

と怖がって、どうすればいい?

と上司に相談していました。

 

相談されていた上司さんは、

こう答えました。

 

まずは、家族さんから

訴えられないように、

信頼関係を日頃から

築いておくこと。

信頼関係が

お互いに築けていれば、

訴えられるという事態には

発展しないはずです。

 

しかし、そう簡単に

信頼関係を築けれない

家族さんもいらっしゃいます。

そういう場合には、

介護の記録を日頃から

細かく記録しておくこと。

これが、いざとなった時に

僕らの行為が正当性のあるもの

であるという証明に使えます。

面倒くさかったり、

いつもどうせこんな感じだから

と言った理由で、

記録に書かない時もあったり

しませんか?

そういう時も出来るだけ

我慢して書いておくと、

いざという時に

効力を発揮してくれます。

 

そして、最後に

いざとなれば他のフロアにも

職員がいるのだから、

そういう時は遠慮せずに

応援を要請すること。

 

そういう風に指導していました。

 

うちの施設での

社内研修で以前、

同様な事例を扱っていました。

それにきちんと参加していて、

その方法を知っていた

僕はそれを黙って聞いていました。

 

その研修内でも

言っていたことなんですが、

今回の件も

先に対応していた方の介助から

途中で離れてしまったことが

最大の原因です。

 

裁判では、感染症を患っており、

その方の介助の方を優先してしまったのは

やむを得ないと主張していたそうですが、

その理由では優先しないといけないとは言えない。

と認められませんでした。

 

僕もそう思います。

詳細な情報がないため、

なんとも言えない部分

もあるかと思いますが、

感染症を患っているならば、

他の人にうつさないという

感染対策的に見ても、

トイレの患者の方が終わってから

入る方が望ましいのではないでしょうか。

オムツ交換とかでも、

清潔なところから不潔なところへと

やっていきますよね。

不潔なところから清潔なところへは

やってはいけないと最初に習うはずです。

 

転倒のリスクをまずは

最優先で防ぐという視点で

行動するべきではないでしょうか。

うちでも、コール対応が

重なることは多々あります。

そう言った時は、転倒リスクが

より高い方を優先しますし、

それで離れる場合でも、

一人で立たないようにするか、

一人で立ってしまっても

大丈夫なように対策しておいてから

離れるようにしています。

(そうするように指導されてるので)

 

今回の事例でも、

そのような対策を取っていれば、

賠償命令にはなっていなかった

かもしれませんし、

そもそも怪我をすることも

なかったかもしれません。

 

なので、自分の身を守るためにも、

常日頃から対策を

コツコツと取っておくことが大事です。

明日は我が身にならないために。