底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

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介護現場でのハラスメント被害について考える

こんにちは。

 

今朝の地元紙の朝刊でとあるニュースが掲載されていた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201903/CK2019032502000127.html

 

介護現場でのハラスメント被害に関する調査結果が公表されたというニュースである。

 

調査によると、

攻撃的な態度や大声、人格・能力の否定などの精神的暴力が約81%、

物を投げつけるといった身体的暴力が約42%、

不必要な体への接触や性的発言などのセクハラが約37% 

となっている。

訪問介護では、約半数の職員がこれらのうちのいずれかの被害を受けているとのこと。

 

また、利用者・家族がサービスの範囲を理解していないというのが約43%、

職員の仕事の意義や価値が低くみられているというのが約39%、

という回答のデータがある。

 

具体的な被害のデータもある。

https://www.sankei.com/premium/news/180905/prm1809050004-n1.html

 

女性の職員が多く、特に訪問介護では職員と利用者がマンツーマンで対応する

という状態になっていることが多いため、

性的な被害がどうしても目立ってしまうのだろう。

 

今回このような調査が表立って行われた。

調べて見ると、どうやら国会でこの件に関する答弁があったようだ。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a196428.htm

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b196428.htm

 

こうやってきちんとしたデータが出たことで、

今後の対策・改善に期待したいと思います。

 

どのような対策が考えられるだろうか?

一般的な職場では、意識改革などで改善を図ることは出来るだろう。

でも、介護現場ではそう簡単にはいかないだろう。

利用者の中には認知症の方もいるわけで。

そういった方に直接注意したところで改善は望めない。

そういった方の意識改革は出来ないだろう。

では、どうしたらいいだろうか?

職員側が防衛策を講じる他しかないのでしょうか。

 

このことは難しい問題だが、もう一つ難しい問題がある。

それが、上記にある 

利用者・家族がサービスの範囲を理解していない”

という件だ。

 

僕がホームヘルパー2級の資格を取った時に、

講師の方から聞いた実例を紹介します。

 

訪問介護で、とある利用者のお宅に職員が訪問する。

そのお宅には、サービス利用の対象者以外にも家族が住んでいた。

サービス利用者がとある女性の高齢者であると仮定しよう。

その女性は自宅に住んでいるが、その自宅には夫もいる。

ただ、夫はサービス利用の対象者にはなっていない。

つまり、夫はまだ介護が必要な状態ではないということ。

他の例では、女性の娘などの家族がいるケースとかもある。

もちろん、彼・彼女たちも介護が必要な状態ではない。

あくまで、訪問した職員はサービス利用者である女性の高齢者の

お世話のためだけに訪問している。

よって、その他のことは業務内容には含まれていない。

具体的には、夫や家族の分の料理を作ったり、洗濯をしたりなどである。

サービス利用者である女性の分しか出来ないのである。

”わしの分まで作らんかい” とか恐喝されたりしても、

出来ないことは出来ないのである。

それを説明しても、なかなか理解してもらえないということである。

その家に住んでいる皆さんのお世話をする家政婦ではないのである。

例え、訪問介護サービスの本部などに

クレームを入れたところで無理なものは無理なのである。

それでも、実際にこのようなことはいくつも起こっている。

 

説明や、注意・警告を行ったところで改善する意思がない。

そのような場合にどう対応すればいいのだろうか?

人権侵害などに当たるので、

訪問介護サービスを使うなといった荒技なんて出来ないし。

 

果たして、政府はどのような対策を打ち出してくるのだろうか?

その動向に注目していきたいと思います。