底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

カブッキーランドのこどおじ介護士カイトキュンのライフハックブログ

底辺男性介護士のカイトキュンが介護に纏わるあれこれを考えていくサイトです。

怠らずにほうれんそうを実施しよう

こんにちは。

 

2022年、令和4年になりましたね。

今年もよろしくお願いします。

 

今年は寅年ということで、

新年早々からトラブルのお話です。

 

www.wam.go.jp

 

普段からペースト食を食べていた方が、

刺身を喉に詰まらせて窒息死してしまいました。

それで施設が訴えられて、賠償命令が出たという事例です。

 

皆さんはこの事例についてどう思いますか?

 

普段はペースト食(ミキサー状にした食事形態)

だったんですが、刺身と鰻は普通の状態で食べたい

と本人が希望して、医師がOKを出したとのことですが、

家族さんに事前にも事後にも報告しておらず、

全く知らなかったとのことです。

 

そこが大きな問題となり、

裁判で負けた原因です。

 

本人の同意を得ており、好物だからといって、基本的にペースト食の入所者に対し、誤嚥リスクのある食材の提供が許容されるわけではない。単に切り身の大きさを工夫すればよかったということでもない。適切なリスクマネジメントとは、利用者への適切なケアマネジメントを行うことである。このことは、実質的に意味のあるケアプランを全職員のケアの共通基盤として作成し、適時適切に見直すこと、そして家族との情報共有の基盤とすることにほかならない。
 ケアプランの形骸化が、職員間でのケア方針の共有化を阻み、家族との情報の断絶(=施設との信頼関係の崩壊)を生む。そうした点に法的な責任を問われても、仕方ないといわざるを得ないだろう。


入所時から平成16年6月まで、ケアプランの援助内容欄のサービス内容には一貫して、食事はペースト食を提供する旨が記載されていた(同年9月のケアプランには明記されていない)。
 したがって、ケアプランの見直しの都度、Aの息子の妻(嫁)が署名していたものの、嫁は本件事故に至るまでAに対し上記4品目が常食で提供されていることを知らなかったと認定されている。

 

ケアプランというものは、

どういった目的でどういった介護サービスを提供して

どういった風に今後していこうか

というのが書かれているものです。

半年ごとか1年ごとに

家族さん、利用者本人、介護サービス提供者、

ケアマネさんで見直しをしていくものです。

 

利用者本人が意思疎通出来る状態ならば、

利用者本人の意思をケアマネが確認した後、

介護施設職員とケアマネさんとで

話し合い決めたものを

最終的に家族さんに説明して

許可を得る必要があります。

もちろん、その際に家族さんからの

意向があればそれも反映させなければいけません。

 

きちんとそういったプロセスを

踏まないといけないということが

法律で決まっております。

 

ですが、今回の事例では

担当医師が刺身と鰻を常食で提供すると

決めた以降も

それが、ケアプランには反映されていませんでした。

状態などが変化し、事前に許可をもらっていた

ケアプランに変更が生じた場合には、

その都度、家族さんに説明し

もう一度許可を取り直す必要があります。

 

それをやっていなかったのです。

 

なんで、厳密に言えば法律に違反しています。

ですので、裁判で負けたのは当然と言えるでしょう。

 

口は災いの元とも言いますが、

だからと言って、報告連絡相談を

怠っていい理由にはなりません。

 

家族さんからウザがられるほど、

念には念を入れて細かいことでも

いちいちホウレンソウをしておけば

こういったトラブルを防げるでしょう。

 

野菜のほうれん草にもたくさんの

栄養素が含まれています。

数多くある野菜の中でも

上位に入るほど。

 

こんな有能なもの他にあります?

 

安全、安心、健康な日々を過ごしたいがー、

毎日毎日、忙しい日々だって人も多いと思います。

 

なんでほうれんそうで、トラブルが多い

1年にならないようにしよう。

皆さんにとっていい1年になりますように。

今年もよろしくお願いします。