底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

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底辺男性介護士のカイトキュンが介護に纏わるあれこれを考えていくサイトです。

皆さんはどちらを選びますか?

こんにちは。

 

コロナ禍が開けてからの

4年ぶりの本格的なゴールデンウィーク

ということで、皆さんもいろんなところに

出かけたりされていることかと思います。

 

久しぶりの大型連休ということで、

実家などに帰省されている方も

多いことかと思います。

 

そんな中、久しぶりに

実家の両親とかに会って、

歳とったなあとかと感じたりすることも

あるかもしれません。

 

そろそろ実家暮らしも

難しくなってきたなあと

介護施設に入れようかなあとかと

感じたりすることもあるかもしれません。

 

そんな介護施設なんですが、

一口に介護施設と言っても

いくつか種類があります。

 

そのうちの代表的なものの中に

特別養護老人ホーム(略して特養)や、

介護付き有料老人ホームなどがあります。

 

この二つは同じ介護施設と言っても、

性質が全然違うところとなっています。

一口に言うと、料金が安いのが特養で、

料金が高いのが介護付き有料老人ホーム

となっています。

 

その料金の違いが

実際の介護サービスにも違いとなって

現れています。

具体的にどんな感じで違うのかを

特養に勤めている孤高おじさんのところと

介護付き有料老人ホームに勤めている

カイトキュンのところを一例として、

今回は比較していこうと思います。

 

まずは食事編から。

un88.hatenablog.com

 

まず、孤高おじさんのところでは、

僕(寝てんだか意識あるんだかわかんねーじゃん。これやって(食事介助して)いいの?)🤔

 

と言うような事態が起こっています。

寝ていたり、呼びかけに反応が乏しい状態で

食事介助を行おうとすると、

お餅を喉に詰まらせたりするように

誤嚥と言って、喉にものを

詰まらせる危険性があります。

食事しているその時は大丈夫であっても、

後で熱が出たりする誤嚥性肺炎と言う症状を

引き起こす危険性が高くなります。

その誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうと、

最悪、死に至ることもあるため、

そのような危険な状態では

食事介助はするべきではないと

考えられています。

 

ですが、業務が逼迫しているため、

それでも構わずに食事介助を

強行するように指示がされています。

 

それは、うちではあり得ないです。

孤高おじさんが実際に行ったように、

反応が乏しかったりした時には

違う人の介助に当たるなど、

時間をずらして再度トライすることなどが

正しい対応ですし、

うちでもそう言うふうにするように

指導しています。

 

僕『スズメが米粒を啄(つい)ばむ程度の量と早さでしかご飯食べない人..まったく口を噤(つぐ)んで拒否る人、四六時中奇声あげてるだけで反応ない人..』👀👵👵👴

 

うちでもこのような方は何人もいますが、

全く口を開けてくれない方や

ほんのちょっとしか食べない人などには

担当の医者に看護師より報告の上で、

ラコールやエンシュアと言う

液体の栄養剤が処方されたりするので、

それを代わりに飲んでもらうと言うことを

やったりしています。

 

まあ、それでも飲まない人は飲まないので、

そう言う場合には無理せずに強行しないで、

担当の医者に報告すると言うことになります。

そして、医者からの指示により

点滴をしたりしています。

 

点滴が出来ないような状態になると、

胃瘻と言うお腹の方に管を通して

ラコールなどを流し込むという

ことをやったりする場合がありますが、

孤高おじさんも言っているように、

そこまでしてまで・・

と感じるのは介護職員として

共通の認識だと思います。

 

次は入浴編です。

un88.hatenablog.com

 

うちでは、孤高おじさんのところでいう

カート浴と言うものと、

リフト浴と言って、椅子に座らせて

その椅子をリフトの機械で持ち上げて

浴槽の方に入れていくと言う方式のやつを

使用しています。

また、そのほかに銭湯とかにあるような

大きめな普通の浴槽もあります。

(それを一般浴と言います。)

 

特養では、原則として

介護度が要介護3以上でないと

入ることが出来ません。

これは、介護度が重い方を

優先して入れると言う

システムになっているからです。

なので、基本的に要介護3未満では

入ることが出来ません。

 

ですが、介護付き有料老人ホームでは

そのようなルールはありません。

なので、介護度に関係なく入れます。

また、介護施設なので基本的には

介護が必要な方か入れませんが、

ここではお金さえ払えば、

介護がまだ必要ではないかたでも

入ることが出来ます。

(その分、料金が高くなるけど)

 

よって元気な方もある程度いたりします。

そう言うかたのために

一般浴と言うものもあるのです。

 

機械浴やリフト浴などは

機械になってますので、

浴槽にお湯を張ったりするのは

自動でやってくれたりするんですが、

一般浴の方は普通の蛇口から入れるタイプなので、

職員の方で手動でやらないといけません。

 

元気な方がいる分、

こだわりが強い方もいるわけです。

熱い方が好きな人もいたり、

長く入っていたい人もいるわけです。

ですが、ぬるめの方がいい人もいますし、

ほかにもたくさん入れないといけない方が

いたりするため、

そこら辺をうまく調整すると言う

コミュニケーション技術が

必要になってきたりします。

だからと言って、素直に言うとこを

聞いてくれる方ばかりでもないので、

そこら辺を上手く出来る人とそうでない人では

かかる時間が変わってきたりします。

お風呂には入りたくないと意地でも行かない人もいますし、

ほかにも必要以上に何回も身体を念入りに洗ったり

して時間がかかったりとか、

入浴の動作一つ一つの順番にこだわりがある人

などもいます。

そう言う各個人のロットを覚えないと

いけないと言うのが大変なところとなっています。

 

最後はおむつ交換編。

un88.hatenablog.com

 

特養では、ほぼ全ての人がオムツを付けている

状態の方ばかりですが、

介護付き有料老人ホームでは前述の通り、

介護度が軽い方もそこそこいるため、

オムツを付けていない方も半分ほどいたりします。

 

自分でトイレまで行ける人もいますが、

介助が必要な人が多いですし、

中には自分で行けると思って

自分でいこうとするけど、

すぐに転んでしまうから危なくて

一人では行かない方がいい人などがいます。

また、したくないと言って

全くずっとトイレに行かない人もいます。

もちろん、それでも失禁していることが

多々あるため、時間を見てトイレに

連れて行かないといけない場合が多々あります。

よって、ここでもコミュニケーション技術が

必要になってきます。

 

介助中は当然、職員の目だけでなくて抵抗し暴れ狂い、殴り、掴みかかり、爪を立て、つねり、噛みつき、怒鳴り散らし、唾を吐きかけてくる、自分が必死にてめーの漏らした糞を片付けてやっている要介護者からの物理的な抵抗にも対応しないといけない。 ..もとい、対応してはいけないので無抵抗でいないといけない。

 

オムツを交換する場合でも、

トイレに連れていく場合でも

上記のように激しく抵抗する人も

稀によくいます。

 

そう言う場合には、物理的に対応することが

多々あります。

なぜなら、汚れている不潔な状態のまま

放置しておくことは介護虐待として、

法律で禁止されているからです。

そのため、清潔を保持しないといけない

義務があります。

なので、激しく抵抗があり、

綺麗にすることが難しい場合には、

一時的に腕などを抑えたりするなどの

対応を取ったりしています。

しかし、もちろんあくまで緊急的な

一時的な処置であるため、

本当に手を添える程度です。

強く抑えたりすると、内出血を起こしたり、

皮膚が剥がれたりといったことが

起こったりするため、

そうならないように十分に注意して

あくまでほんの軽めの処置で

対応しています。

言葉の理解などが出来る方には

もちろん、事前に説明した上でなお

抵抗があった場合には、

動かないように警告したりもします。

それでもダメな時に限って

物理的な対応を取っています。

あくまで、それは最後のカードなので。

 

職員によって、こだわりがあったりして

微妙におむつ交換などの手順が違うこともあります。

だからこそ、以前も書いたように

おむつ交換をどんなふうにやっているかを見れば

その職員の技術力や性格の差が分かるとも言えます。

 

いかがでしたでしょうか。

やっていることは同じように見えて

細かいところで違ったりしてますよね。

どちらがいいかとは言いませんが、

料金以外にもサービスにも差があると言うことを

知った上で、選べれるようになると

後悔しない施設選びが出来るかも知れません。