底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

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底辺男性介護士のカイトキュンが介護に纏わるあれこれを考えていくサイトです。

人の命を預かっているという責任

こんにちは。

 

本日から6月になります。

本日、2019年6月1日に我が石川県では

百万石まつりの百万石行列が行われます。

http://100mangoku.net/schedule.html

 

そんな年に一度の盛り上がる日に

信じられないニュースが入ってきました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190531-00000001-kobenext-l28

 

老人ホームで孤独死が起こってしまいました。

なぜ、こんなとても異常なことが起きてしまったのでしょうか?

 

今回事件が起きたのは、介護付き有料老人ホームです。

介護施設のうちの一つです。

これと似たものでサービス付き高齢者向け住宅というのもあります。

どちらも、高齢者向けの住まいです。

24時間365日年中無休で職員が1人以上常駐しているのが、

介護付き有料老人ホームです。

サービス付き高齢者向け住宅には、職員は常駐していません。

あくまで、なんでも1人で出来る自立した方向けなので、

介護が必要になってくると住むことは出来ません。

他のところに行ってくれと追い出されてしまいます。

一方で、介護付き有料老人ホームでは

自立している方ももちろん住むことが出来ますし、

将来介護が必要になった時も常時職員がいて

介護サービスを提供してくれますので、

そのままずっとそこに住み続けることが出来ます。

 

特別養護老人ホーム(特養)は公的な施設ですので、

国から一部補助金を受けることが出来ます。

そのため、他の施設よりも安く住むことが出来ます。

生活保護の方も住むことが出来ますが、

介護が必要ない方は住むことが出来ませんし、

介護度が低い(介護が必要なレベル)と

介護度が高い人の方を先に優先する為に

なかなかすぐに住むことが出来ません。

 

一方で、介護付き有料老人ホームでは

介護が必要ない方でも、介護度が低い方でも

空室があれば、すぐに契約して住むことが出来ます。

その代わり多額の入居一時金が必要ですし、

その後にかかるお金も特養よりも高くなります。

(国からの補助金がないため)

 

介護付き有料老人ホームは、

何をするにしてもお金がかかりますが、

ある程度のお金さえ払えば、基本的に何でもしてくれるところです。

”色々やってくれ。金なら払う” そんな方向けのところです。

 

介護が必要のない自立の方には、

介護保険に乗っ取った介護サービスは対象外のため、

普通は提供出来ません。

しかし、介護付き有料老人ホームは違います。

有料でそれらのサービスを提供出来るところです。

それが、”介護付き有料” と言うところです。

今は大丈夫だけど将来どうなるか分からないし。

という家族の不安を払拭してくれるところなんです。

その為に、家族は多額のお金を払っているんです。

 

なので、自立でも毎日一定時間ごとに安否確認とかするのは

義務だと思うんです。

そう言う契約になってるはずですから。

それを怠っていたのが今回の事件です。

個人的には、法律的にもアウトになってくると思います。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000048000.pdf

 

僕も、介護付き有料老人ホームに勤めています。

そこには、自立の方もいます。

もちろん、そんな方に対しても

毎日一定時間ごとに見回りをしています。

夜になると、鍵を掛けたりする方もいます。

でも、防犯カメラを使って異変がないかを確認しています。

毎日一定時間ごとにです。それを年中無休にです。

 

人の命を預かっている身なのです。

介護という仕事は。

その責任の重さを本当に自覚しているのでしょうか?

 

明石市の市長さん。

明石市の職員の方々。

こんな施設をこのまま放置出来ませんよね?

きちんと調査し、厳正に行政処分などを行って頂きたいです。

こういうのを見聞きしてしまうと、

氷山の一角なのかなと思ってしまいますよね。

 

施設に預けとけば、安心。

そんな神話は崩壊してしまったのかな。

どうやったら、崩壊を食い止めれるかな。