こんにちは。
梅宮辰夫さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
あんまり馴染みがなくても、
なんかしんみりときてしまうのはなんでだろうね?
ということで、今回はこちら。
僕も今までに何人もの方をお送りしてきました。
死に目に合うことが出来たこともあれば、出来なかったこともある。
出来なかった時の方が多い。
休み明けで出勤してきたら、いなかったということも多々ある。
泣きそうになったことはないけれど、
未だにそういった場面になると、心に来るものはある。
物寂しさといったものだろう。
"ああ、もう居なくなったんだ。もう会えないんだ"って。
とある日のこと、仕事中のことである。
その時、一緒にペアで働いていた職員の人から
◯◯さんが亡くなったと聞かされた。
その人は少し前まで、ここで働いていた職員さんだ。
歳を取って、退職した。
それからしばらくしてからのことだった。
僕も、その人からいろいろと教えてもらった。
一瞬、何言ってんだ?と思った。
理解するのに、数秒かかった。
心筋梗塞とのことだった。
今でもその人に教えてもらったことは
大事にきちんと守っている。
優しい方だった。
もう一つ別の話をしよう。
とある高齢の女性の方のお話。
その方は、元気な状態で施設にやってきた。
自立と呼ばれる、なんでも一人で出来る状態だった。
綺麗好きで、いつも廊下などを掃除していた。
そんなある日、その方が突然倒れる。
脳梗塞だった。
なんとか一命を取り止め、
しばらくして病院から施設に戻ってきた。
だが、状態は大きく変わっていた。
車椅子に乗っており、一人では全く動けない状態。
僕らの声かけなどにも、あんまり反応は出来ない状態。
言葉を発することもほとんど出来ない。
僕らの言葉を理解することも。
時々、大声で声にならない叫び声を上げる。
いくら声を掛けたりしたところで、
返ってくる反応はそれだけ。
初めのうちは、その声を聞いているだけで
心に来るものがあった。
"なんでこんなことになったの?"
という声にならない声が聞こえる気がした。
病気って怖いな。
一瞬で、人生をがらりと変えてしまうんだ。って。
「ずっと頑張ってきたの。それでもこんなにしんどいの。どうして?もう疲れた。今日死にたい。今すぐ楽になりたい。わかってるの、みなさんには本当によくしてもらってるの。先生にも、看護師さんにも。けど、もう疲れちゃった。もう何もしたくない。お父さんも、息子も、私に生きてほしいって言うの。でも、もういい。お願いだから楽にして」
僕なら、どう答えるかな?
"そうだよな。辛いよな。分かった。
少しでも楽にしてもらえるように先生に言ってみるね。"
僕は、動きます。
こんな風に。
"後悔などあろうはずがありません"
どうすれば、そのような言葉を言えるようになりますか?
イチローさん教えてください。
患者さんの前で泣くな。
患者さんが "あっ" って察してしまうこと
がないようにしてっていうことだろう。
時には、決壊してしまう時もあるだろう。
でもそれは、決して失格ではない。
”親身になってくれている。”
と患者さんや、親御さんにきっと感謝されるだろう。
阿久津 真矢先生も言っている。
"その心、いつまでも持ち続けれるといいわね。"
という感じのことを。