底辺男性介護士カイトキュンのライフハックブログ

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底辺男性介護士のカイトキュンが介護に纏わるあれこれを考えていくサイトです。

筋を通し続けるのは難しい。

こんにちは。

 

朝方になるとひんやりとするような日々が

多くなってきましたが、

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

今日なんかふと朝起きた時に

なんかちょっと寒いなあ

とか思って、ウェザーニュースのアプリで

気温を見ていたら

外の気温は8度しかなかったみたいです。

気付かないうちにもうすっかり

秋が深まっていたんですね。

 

さて、今回は社内でケアマネさんに

認知症のケアに対する研修をしてもらった時に

ちょっと面白いお話があったので、

それを皆さんにご紹介します。

 

高齢者に接する時は、

目線を相手に合わせて声掛けすることが

大事だというお話がありました。

これは介護の世界では基本的なことで

最初に学ぶことでもありますが、

いざ日々の業務の中で実践しようとしても

なかなか忙しくて実践出来ていなかったりするものです。

 

例え忙しくても、床に膝をついて

相手の目線の高さに合わせて

話を聞いたり話をしたりしないといけない

とケアマネさんは話していました。

そこで、それをきちんと実践していた

男の人がいたというお話がありました。

 

その人はそのケアマネさんの

元部下でありまして、

ケアマネさんの指導を

きちんと聞いて実践していたそうです。

どんなに忙しくても指導通りに

毎回、床に膝をついて

相手の目線の高さに合わせて

話を聞いたりしていたということです。

話をする時もきちんと毎回

敬語で話していたそうです。

 

周りの職員も彼を尊敬していたそうで、

彼みたいな対応をしてみたいと

憧れてやってみようとしたけど、

結局できなかったそうです。

 

ここまではまあよくある

教科書にあるような美談として

聞いていたんですけど、

でもね、その人、結局辞めてしまったの。

と話がちょっと変になりそうな空気になりまして。

 

ケアマネさんは話を続けました。

その人は在宅の方の仕事

(自宅で過ごしている介護が必要な人に

介護サービスを提供する訪問介護サービスである

(ヘルパーさん(この言葉は最近はあんまり使わない方がいい

とか言われているが、代替え出来るような言葉は

定着していないので僕らでも未だに使ったりしている)

とか呼ばれたりしているやつ))

をしたいからこの会社を辞めたいと言い出したとのこと。

 

この時点であれ?

この人なんかちょっと変わっているかもと

思い始めたんですね。

 

その人は元々、介護の仕事をし出したのは

介護が必要だった母親を亡くしてしまって、

結局何もしてやれなかったのを後悔したことが

理由だと言っていたとのことです。

 

訪問介護サービスでは、

職員がその日の担当になった人の家に

一人で訪問して、介護サービスを提供する

というものなんですが、

料理を作ったり、掃除や食器を洗ったりとか

介護施設で働いている時とは

違った業務になっていたりするわけです。

それを全部一人でやらないといけないわけです。

そうするとどうしても家事系の仕事を

一人でやる必要があるため、

どうしても男の人にとっては

苦手になりやすい分野でもありまして、

他の介護の仕事に比べて

男の人が少ない業務になります。

どんなに天気が悪くても、時間が遅かったり早かったりしても、

その人の家まで実際に行く必要がありますので、

そう言った大変さもあります。

なんで、男の人はまあ普通は介護施設の方を

選ぶ傾向が強いわけであります。

 

ケアマネさんは、まずは

介護福祉士の資格をとってからに

した方がいいじゃない?

どっちみち必要になる資格だし。

と説得したそうです。

 

そうしたら、その人は

実際に勉強して介護福祉士

資格を取ったそうです。

そして、介護福祉士の資格を取ったので、

もう辞めてもいいですか?

と再び、聞いてきたとのことです。

 

その時点でもう心の中で

つっこんでしまいました。

律儀で真面目そうな人の話かと思ったら、

変わったやつの話かい。と。

 

ケアマネさんは、

その質問を聞いて

説得するのを諦めて、許可を出したそうです。

 

その後もケアマネさんは

美談ぽく話を続けました。

訪問介護士として働き出した彼ですが、

しばらくして彼はまたケアマネさんに言ったそうです。

 

医療系の知識がないから働いていて不安だ。

だから看護師になりたいと。

 

なかなか落ち着かないなあと

もうここまで来ると笑うしかありませんでした。

 

その人は結局、ケアマネさんの助言で

看護学校へ行って、准看護師の資格を取ったそうです。

 

そんな彼は今はとある介護施設

施設長をしているらしいです。

 

世の中には本当にいろんな人がいるもんですね。